ラベル印刷の刷り増し

刷り増しとは、最初に注文したものでは足りずに、追加で注文して刷ってもらうことを言います。また、増刷や増し刷りという言い方もあります。同じような言葉に重版というものがありますが、これは初めて刷ったものの内容を少し改めて、新しく作り直すことを指します。さて、ラベル印刷の場合、最初に作った版が残っていれば、刷り増しで注文ができますが、もし、版が廃棄されていた場合は、その版を使えませんので、刷り増しはできずに新しい注文となってしまいます。ですから注文する際には、どれくらいの量が必要なのかをきちんと決めて注文するようにしましょう。ただ、最初の注文からそれほど期間が経っていない場合は、大抵印刷会社の方に版が残っていることも多いので、その時には刷り増しで済ませることができます。因みに刷り増しなら紙もインクも同じものを使用するので、コスト的には増えませんが、ラベルの文字やイラストなどの内容を変えると重版となり、新しく版を起こす必要が生じ、その分コストが高くなってしまいます。

刷り増しのメリット

刷り増しをすることのメリットは、やはりコストを抑えることができるということです。もし、最低注文ロットが大きいと、不必要な分まで印刷することになり、コスト高になってしまいます。これを防ぐためには、最初から小ロットで印刷してもらえる印刷会社を選ぶことです。その上で、二回目以降、必要な分だけ注文すれば無駄がなくなります。また、小ロットでの注文は、そのラベルの仕上がりを実際に確認できる点でも優れています。気に入れば刷り増しをすればよいですし、気に入らなければそれ以上注文しなければ良いのです。ですからラベル印刷をしてくれる会社を選ぶ場合、小ロットでの注文が可能で、しかも刷り増しのできる会社、また、刷り増しにおいて別料金が発生しない会社を選ぶべきです。

刷り増しの際の注意点

刷り増しは、以前に印刷したものを再度印刷して増刷できますが気を付けるべき点もあります。印刷会社によっては刷り増しできるものとできないものがあるということです。例えば、屋外用の大判ステッカーなどはできないことがありますし、裏面印刷のものなどもできないことが多いです。どれが刷り増しできるのかは印刷会社によって違いますので、あらかじめ聞いておく方が無難です。また、刷り増しには期間もあります。大抵は2年以内のものなら刷り増しできる印刷会社が多いですが、これも事前に確認しておくべきでしょう。もし、以前に作ったものから2年以上経過している場合は、再度版を起こさなければならなくなり、最初と同じ価格になりますので注意しましょう。

ロール巻きラベル印刷

ラベル印刷は、大きく分けると二つあります。一つがシート状になっているものであり、もう一つがロール状になっているものです。シート仕上げになっているものは、商品にラベルを手作業で貼る場合に使われます。また、ロール状のものは、ラベルがロール状に巻かれてあるので、ラベル貼り専用の機械で貼ったり、ロールを天井から吊るして使用する場合に使われます。また、ロール仕上げの場合は、ラベルが外側に出ている表巻きと内側にある裏巻きがあり、それぞれに右から出てくるもの、左から出てくるもの、上から出てくるもの、下から出てくるものの四つ、計八種類あります。

ロール巻きの内径と紙管について

ロール巻きは通常、ラベラーと言われる自動貼り機を使って自動的に貼られていきますが、人件費、作業時間ともに短縮されて、コスト的にメリットがあります。さて、このロールは内側に紙管という軸がありますが、この紙管には三つのサイズがあります。それぞれに1インチ、2インチ、3インチです。ただ、ほとんどが3インチであり、ラベラーもそれに応じたものが多いので、必然的に3インチになることが多いです。また、コストを下げようと思うのなら、大巻きにすると良いでしょう。いずれにせよロール印刷は、大量生産に向いており、それによりコストダウンができて便利だといえます。

ラベル印刷を安くする方法

ラベル印刷を安く上げるには、いくつかの方法があります。その一つがロール印刷です。また、印刷はラベル印刷会社に直接注文することです。印刷会社ならどこでも良いというわけではないのです。ラベル印刷は特殊印刷であり、一般の印刷会社に発注した場合、大抵はその会社で印刷はせずに、ラベル印刷会社に委託することになります。そうなればマージンが発生しているわけで、コスト高になるのは必然なのです。次に形や大きさは、ラベル印刷会社でできるものを注文します。特殊なものを頼めないことはありませんが、そうなるとこれも単価は高くなってきます。
ラベルを印刷する場合、その印刷方法は凸版印刷、オンデマンド印刷、オフセット印刷など多種類にわたります。この中では、凸版印刷が一番コスト的には安くなります。なお、オフセット印刷は最も綺麗な印刷方法ですが、コスト的には高くなるのが難点です。次に印刷する色数を少なくするのもコスト安につながります。シンプルで色数の少ないデザインであれば、凸版印刷が使用でき、これだと耐久性もあり保存がきくので、次回刷り増しをするときに版代が請求されません。ただし、印刷会社によっては、四色でも印刷代が同じことがありますので、これは注文時に聞いてみると良いでしょう。最後にラミネートにしなければ安くなる場合があります。ただ、これは最初からラミネートになっていることもあるので、この点も注文時に確認した方が良いです。

収納におけるラベル印刷

どこの家でもそうだと思いますが、物が一番煩雑に入っているのが冷蔵庫です。冷蔵庫は上述したような調味料だけではなく、様々なビン類、チューブ類、タッパー類など色々なものが入っています。料理をしてとっさに取り出して使った後、元の場所に戻しておかないと、次に使うときにどこに入れたのかわからなくなることも多々あります。こんな時こそ、ラベル印刷が役に立ちます。積み重ねやすい同じ形のタッパー類は、前面にラベルを貼っておけばすぐに何が入っているかわかります。立てて置かれているびん類も、前面のラベル印刷で一目でわかるようになります。あるいは、こまごまとした小さなもの、たとえばチューブ類や小瓶などなら四角のかごの中に入れて、前面に品目を書いたラベルを貼ればわかりやすくなります。ドアポケットのような場所には通常ボトル類が入りますが、それらも同じラベル印刷されたものを貼っておけば、統一感も出てすっきり整理されている印象が出てきます。

衣類の収納

ラベルは衣類の収納にも役立ちます。衣類をケースに入れて収納する場合、どれも同じようなものだと、それこそ何がどこに入っているのかわからなくなります。そこで、春夏秋冬に分けて、それらをシャツやインナーウエア、あるいは靴下などに分類して収納ケースに入れます。この場合、洋服なら四角にたたんで入れると上から見てわかりやすくなります。また、靴下なら二つ重ねてたたみ、端をゴムの部分に入れるときちんとまとまります。その上で、これも立てるようにして入れておくと、取り出す際にわかりやすくなります。
このようにしてそれぞれのものを収納ケースに入れたら、それぞれのケース前面にラベルを貼っておきます。この時、ラベルに衣類のイラストなどが描かれていると、ちょっとおしゃれな感じになりますし、誰が見てもわかりやすくなります。

小物の整理

小物は種々雑多であり、なかなか片付かないものです。まず、小物はそれぞれに分類してケースに収めましょう。種類としては、アクセサリー類、薬類、文房具などに分けてそれぞれをそれぞれのケースに入れます。その上で、そのケース前面にラベルを貼れば良いでしょう。また、それぞれの小物はそれぞれのケースに仕切りをつけて細分化すると、なお整理されます。たとえば、アクセサリー類なら指輪やネックレス、イヤリングなどそれぞれに仕切りを設けて入れておけば、見た目にもすっきりとします。
家の中を整理整頓するためには、収納は欠かせない作業です。日本は四季のはっきりしている国ですから、洋服でも春夏秋冬それぞれに応じたものが必要になり、また、それぞれの収納スペースも必要になってきます。そうなると、どこに何をしまったのかきちんとわかるようにしておくことが大事になります。そのためには、ラベル印刷が大きな力になります。

調味料などの瓶に貼るラベル印刷

キッチンには様々な調味料が並んでいますが、それぞれの調味料に合わせたボトルを使用している家庭も多いことでしょう。また、たとえばすべての調味料に同じようなボトルを使うと、何の調味料がどのボトルに入っているのか、わからなくなってしまうことがあります。ボトルの形状が調味料によって違うのならば少しは分かりやすくなります。しかし、調味料という同じジャンルは同じ形状のボトルに入れたいと思った時は、ラベルを変えることで統一感を保ちながら、何が入っているのかわかりやすくなります。あるいは、形状が違うボトルを使用している場合は、ラベルを同じにすることで統一感を生み出すこともできます。このようにラベル印刷の内容によっては、中身をわかりやすくしたり、目立たせたりすることができます。

調味料のラベルの選び方

色々な種類がある調味料にラベルを貼る場合、どのようなものを選べばよいのでしょうか。まず問題になるのが大きさです。ラベルの大きさは、ボトルの長さと幅によります。貼ってみてバランスがよく見やすい大きさにします。また、ラベルの形状を丸型にするのか、四角にするのかでも印象は違ってきます。
ラベルには透明のものと色付きのものがあります。透明のものは中身が見えて便利なのですが、場合によっては中に入っているものの色で文字が見えにくくなることもあります。もし、透明のものを使いたい時には、中身の色にも注意しましょう
ラベルはボトルをどこに収納するかでも変わってきます。通常は横に貼ることが多いですが、下の方のケースなどに入れて、上から見るような場合には蓋上に貼ることになります。
最後に重要なことは、調味料はキッチンで使うものですから、どうしても水に濡れたり汚れやすくなります。そのため、防水処置の施されたものを選んだほうが良いでしょう。

様々なラベルとその印象

ラベルには色々ありますが、ラベルの形状はもとより、色や書体によっても印象が変わってきます。どんなラベルにしたいのかはそれぞれの感性によって違ってきますので、どのような雰囲気のキッチンにしたいのかをよく考えてラベルを選ぶようにしましょう。
まず、一番シンプルなのが白い台紙に黒字のものです。太字の書体にすれば見やすくなりますし、丸文字風のものにすれば柔らか味が出てきます。次に文字だけではなく調味料のイラストや写真、あるいは絵を入れてその下に文字を入れるのも良いでしょう。とても可愛らしい印象になります。
日本語表記にするのか、英語表記にするのかでも印象は変わります。英語表記ならアメリカンテイストになりますし、日本語でも毛筆体ならば一気に和風に変化します。なお、日本語表記の場合は、明朝体よりもゴシック体の方が見やすいです。また、文字を黒字で白抜きにするとおしゃれ感が出てきます。ただし、内容物は白っぽい方が良いでしょう。中身が黒っぽいと文字が読みづらくなります。
調味料のラベル印刷を自分好みのものに変えるだけで、キッチンの印象は相当変わります。買った時そのままのボトルを使うのも悪くはないですが、自分好みのボトルに入れ替えて、ラベルに工夫してみるのも日々の生活に潤いをもたらす知恵でもあります。